ネパールで迎えた誕生日
3月2日。今日は自分の誕生日でした。
しかしネパールでは現在2072年11月19日(ビクラム歴)。初めて聞くと、びっくりしますよね! 朝先生が黒板に書くのはこの日にち。ネパール全体がこんな感じなので、正直誕生日ということすら忘れていた自分がいました。
お祝いしてもらう事なんて全く期待していなかったのですが、なんと朝、寮の子達がおめでとう〜!と言って来てくれました。いつも身の周りを気にしてくれるスミトラ先生が以前ちょろっと話したbirthdayを覚えてくれていたのです。寮母さん(ネパール語しか喋らない)も、それを聞いて朝ごはんに卵焼きをプラスしてくれました。笑
さて、その子達から話が流れ、なんと今日行った授業のクラスでは全てのクラスでハッピーバースディトゥーユー、と歌ってくれるではありませんか。
ノートや鉛筆削りなどをプレゼントしてくれる子もいました。はっきり言って、鉛筆もない状態のまま授業を受けてる子もいるし、消しゴムはみんな持っていなくて授業中に貸借りし合っているような子達です。制服を着ていて、一見キレイに見えますが、みんな穴の空いたセーターを着て、1着を大切に大切に着ています。それでも、私にくれるっていうんです。ちょっと涙が出そうになりました。
大丈夫だよ、と言っても、プレゼントだよ!と言われ、みんなからもらってと言われると、返す訳にもいかず、受け取ってしまいました。 なんか、その分自分のできる事を精一杯返さないといけないなと思ってます。
そして、更に面白いのはココから。 以前の出来事ですが、先日生徒からいきなり飴をもらいました。えっなんで?と思い隣にいた先生に聞くと、「彼女は今日誕生日でhappyだから、それを他の人にも分けるのよ」と言うのです。幸せを分かち合うというのでしょうか。なんとネパールでは、誕生日の日は、人に何かをあげる日でもあるのです。
ネパールの人の感覚として、「人に物をあげられることは、自分の幸せ」という感覚があるようです。 今日の授業中も、ノートがない子が何人かいたら、クラスメートが平気でビリビリとちぎってあげる!あげる!と惜しげなく配っていました。日本人からしたら、結構感覚的にびっくりしませんか?
誕生日にはもらうのが普通だし、なんとなく、何かをあげたら返してもらうものと思いがちじゃないでしょうか。
と、言うことで、前置きが長くなりましたが、今日私は寮の子達にバナナを一本ずつ配る事にしました。 40本買って、約300円!それも驚いた。みんな、ケーラー!(バナナー!)と喜んでくれたので良かった良かった。
素敵な異国での誕生日体験となりました。